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朝、みそ汁を作ろうと小鍋を手に取ったとたん、
今日はお弁当が必要な曜日だと気が付いた。

慌てて準備して事なきを得たが、
幼稚園に子供たちを通わせて6年目くらいかしら、
ギリギリまで全く頭から消えていたのは初めてだった。

それ以外にもぼんやりしていることが多いので、
今日は入っていた用事をやめて、落ち着こうと思った。

昨日、娘と同じクラスのお子さんのママが、
突然、亡くなったという知らせを受けた。
先週末に倒れて、そのままとのことだった。

私自身は2、3度言葉を交わした程度の親しさだったが、
故人と仲の良かったお母さんから、動揺して電話がきた。

悲しいと思うことは大切だけど、日々の暮らしは淡々とね。
そんな助言じみたことを私は言いながら、
大きな災害が起こった時の心構えみたいだなぁと思った。

たぶん、亡くなった方は、私より年が若い。
自分と年齢が近い人の死は、意外に感じる分も、ショックを増すのだ。


空けた時間でブログを書こうとして、
パソコンを開いたけれど、思うように手が動かず、
昨年、一昨年の同じ月、過去の私は何をやっていたかと読み返した。

すると日常の記録とともに時折、
Tちゃんのことを振り返り、振り返りする様子が残っていた。

私も、Tちゃんのお母さまから、
彼女がもう長くないという電話をもらったとき、
わんわん泣いて、自分の母親に電話した。

そのとき、母が何を言ってくれたのかは、覚えていない。
でも、気持ちを聞いてくれる相手がいること、
それこそが有り難かったのだ。
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本日は月曜日だが、週末に行事があったため、
小学校は代休となった。
娘が幼稚園から帰ってくるまで数時間、息子と二人で出掛けた。

息子はいかだを作ると流木を集め、波とたわむれた。
ひんぱんに「いま何時?」と聞いてくる。
妹の帰宅時間に気を配っているらしい。

「そろそろ帰るよ」と呼び掛ければ、普段の切り上げの悪さはどこへやら、
さっと遊びを終えて歩き出した。見事なお兄ちゃんっぷりだった。

きれいな貝殻を拾い、嬉しそうに持ってきた顔を見て、
こんな表情を示してくれるのも、期間限定なんだと眩しかった。
子どもはずんずん大きくなり、親からどんどん離れていく。

それでいいのだ。それがいいのだ。

海へ向かう電車の中、同じ車両に乗り合わせた夫婦が、
ずっと言い合いをしていた。彼らは無事に仲直りできたのだろうか。
私たちのように、きらめく冬の海を楽しむことができただろうか。

一緒に暮らしていたら、ぶつかるときも、きまずいときもある。
でも、今日のように素晴らしい時間を共有もできる。
紅葉が一色だけでないから美しいように、
暮らしも色とりどりの織り合わせでできている。

あれだけ妹を思っていた息子は今、
くだらないことで妹に文句を言っている。
おおーい。さっきまでの思いやりは、どこいったー。