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レキシは安藤裕子のカバーアルバムで
「林檎殺人事件」を一緒に歌っているので知った。
今回、レキシの5枚目のアルバムを手に入れた。

私の地味なひとり遊びに、音楽を聴いて音を分解する楽しみがある。

私は中学生の時に吹奏楽部に所属し、バスクラリネットを吹いていた。
たいていはブッボ・ブッボとリズムを刻む担当だったせいか、
前面に出ている音より、後ろの方で鳴っている音が気になる。

ボーカルやキラキラしたギターの奥で、
縁の下として支える低音やリズムパートに耳を澄まし、
頑張っているなぁと健気さに打たれ、見事な節回しに酔いしれる。

以前、対談番組で椎名林檎が、聴衆をして
「なまじ歌詞カードがあるので、言葉に耳がいって、
 後ろで鳴っている音は聞いてもらえなくなる」というようなことを言っていた。

彼女の「NIPPON」という曲も、国威掲揚だなんて騒がれたっけ。
言葉には意味があり、言霊もあって、大事にしなくてはいけない。
でも、とらわれ過ぎれば、かえって表現したいことをつかみ損ねる。

音を楽しむと書いて音楽なのだから、
歌詞すらひとつの楽器と受け止めることで、
広がる可能性もあると思う。

レキシのアルバム「Vキシ」を、歌詞カードを見ないで聴いている。
繰り返すうちに何を言っているのか分かってきて、ニヤリとする。
たのしい。