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先日、晩ご飯の途中で、息子が突然 言った。
「おかあさん、うちのこと守ってくれて ありがとう」

「うち」は、少し前から「おら」の代わりに使い始めた。
息子自身を指す言葉だが、慣れないので一瞬、「え?家?」と戸惑う。
食卓の雰囲気からも、会話の流れからも実に唐突な発言だった。

折りしも隣の川崎市では痛ましい事件が起こっている。
脳内で様々なことが整理しきれずに、間を空けてから
「・・・いやいや、くるしゅうない」みたいな返答をした。

子どもから「守ってくれて、ありがとう」なんて言われなくていい。
「守ってやれなくて、ごめんね」と謝らずに済むように、
私たちは全力を出すのだ。
テレビでエッセンシャルのCMが始まると、息子が頭を両手で抱えた。

モシャモシャと髪を触りながら、「かみ、かまらってる」と台詞を真似る。
かまらる、かむらっている、と何度か口が「からまった」後で、手を下ろして言った。
「うち(僕)、かみ、からまっていない」。

うん。坊主だからね。