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バザー準備と運営のため週末2日間、留守をした。
父親一人で子供二人を相手するのは大変だろうと、
子守のヘルプに田舎の祖父母を呼んだ。

自宅の居間で息子とじいじがブロック遊びをしながら
組み上げた作品を「かいどくせん」と息子が説明すると、
じいじが「介護施設か」と答えた。

「そうど、かいどくせんど~」
「そうかそうか、介護施設なんて言葉は幼稚園で覚えてくるんだな」

息子は「海賊船」と言ったが舌足らず、
じいじは思い込みが激しく、会話はズレたまま続いていた。
私は台所で洗い物をしながら笑いをこらえていた。
日曜日にバザーがあり、
代休で月曜日の幼稚園が休みになった。
久しぶりに子供二人を連れて公園に行った。

広い公園を走り回っていると、
後から来た男の子が大きなカナブンを捕まえて、
「見せてあげる」と虫を2匹地面に置き、子供たちを誘った。

用心深い性格の息子は おっかなびっくり覗き込み、
怖いもの知らずの娘は つかみかからん勢いで近付いた。
すると及び腰だった息子が「あぶない」と妹の名を呼び、ハッシと抱きとめた。

小さいのが小さいのを守り抱く姿は、どんな宗教画よりも神々しく見えた。