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夜明け前に小さな音で目が覚めた。
息子がオモチャで遊んでいるようだ。

まだ早いので注意しようと起き上がると、
大の字になって眠る息子に体が当たった。
はて?

薄暗い中で目をこらすと、
兄貴のミニカーを一心にいじる
娘の小さな腹ばい姿が映った。

ね…寝なさい、寝なさい。

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息子を叱ったとき、
「下がいなければ怒られなかった内容だなぁ」と思った。

オモチャを貸してあげて、
赤ちゃんが泣く前に早くしなさい、
拾い食いするから食べ物をこぼすな…

今まで一人天下だったのに
「チェッ」ってなもんかしらと、
息子の丸まった背中に哀愁を感じてしまう。

長子は下の子に親を取られた気がするらしいが、
二番目以降には親を独り占めする期間がほとんど無く、
始めから分け合っている。

どちらにも損得の言い分があるだろう。
これも一つの宿命と諦めて、
すまんが怒られてくれ。